公認会計士
企業等の健全な経済活動を支えるスペシャリスト
古荘公認会計士事務所
古荘みわさん
- 「監査」という公認会計士のみにできるお仕事
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公認会計士の行う監査という仕事は、公認会計士のみに認められたもので、企業や学校、地方公共団体などの決算書を、常に独立した立場から確認し、正しく作成されているか意見を表明することです。監査の仕事を通じて、企業等の要職の方とお話できる事や、様々な業種の企業や地方公共団体などの内部を知ることができることが魅力的な側面かもしれません。一方で、そこで知った様々な情報は守秘義務があり人に話してはいけないことも多いので注意が必要です。
公認会計士ってどんな仕事?
公認会計士は、会計や監査の専門家として、経済の健全な発展に携わります。監査を主な業務としていますが、税理士登録をすることにより税務書類の作成や税務相談などの税務業務を行ったり、経営に関するコンサルティング業務なども行います。会計の基準が世界共通になりつつあることや、企業の海外進出に伴い、世界で活躍する公認会計士もたくさんいます。
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- ■ 沖縄県の公認会計士業界の現状
公認会計士は全国で約3万人いますが、沖縄県には50名強の公認会計士や公認会計士試験合格者がいます。また、県内に監査法人は3つあります。監査の対象になるのは、主に上場企業のため、クライアントの多くは東京や大阪などに集中しています。そのため、沖縄県では、監査対象となる企業は限らますが、監査以外にも会計の専門家として求められる機会は多く、様々な役職で活躍している人も多いです。
- ■ こんな人にオススメ!
常に独立した立場での判断が求められ、相手にとって不利な事でも必要ならば主張する事が求められるので、正義感や使命感が強い人にオススメです。
また、限られた時間の中で、企業等の財務上のリスクを判断したり、成果物を仕上げたりと、様々な業種の要職の方と接するので、精神的にも体力的にもタフさが必要な事もあります。- ■ 給与・待遇・休日など
監査法人の場合は、週休2日で初任給は一般の企業より高めです。
独立した場合はスケジュールも休みも自由にすることができます。
頑張り次第では、収入はどんどん増えていきます。
ステップアップすると
試験に合格しても、公認会計士の資格を取るためには2年間実務経験が必要なので、主に「監査法人」に入社します。資格を得てからは、そのまま監査法人に勤めたり、独立したりとそれぞれの信念が赴くままに自由です。
夢を叶えた人にインタビュー : 公認会計士 : 古荘公認会計士事務所 古荘みわさん
- ― 公認会計士を目指したキッカケを教えて下さい ―
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自分の信念にしたがって仕事ができることが魅力的だった!
知り合いのおじさんに公認会計士の方がいて、その人と話をすると、周囲とは違った意見をストレートに言ってくれました。公認会計士になるとその人みたいになれるかなと思ったことがキッカケです。また、その人が平日にもゴルフに行ったりしているのを知り、自分の信念で仕事ができる事に魅力的を感じました。 - ― 公認会計士の一日ってどんな感じですか? ―
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独立しているので基本的に自由
以前は東京の監査法人に勤めていましたが、2年半前に地元の沖縄に戻り独立しました。夫も同業者なので、お互いに協力することで、仕事の時間はとても自由になりました。
仕事の依頼が入り次第、スケジュールは変動していきます。企業の決算に間に合わすため、その時期はかなり忙しくなります。そのため、徹夜をしたり、土日も働くことがありますが、目安として9時半に出社し17時半に帰宅を心がけています。
- ― 公認会計士の仕事のやり甲斐は何ですか?逆に、この仕事の厳しさも教えてください。 ―
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自分自身の勉強はいつまでも続いていく
公認会計士という職種は求められるレベルが高いので、自分自身の勉強はいつまでも続いていきます。試験に受かったらゴールではなく、そこからがスタートとなります。日々、社会は変化していくので、それに対応していくには常に勉強が必要です。 - ― 将来、自分はこうありたいというキャリアプランなどありますか? ―
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企業参謀として地元の企業に貢献したい!
将来を見通して、相手に対して適切なアドバイスができるようになりたいです。また、相手の心に温かい火をつけることのできる人になれたらいいなと思います。
- ― 公認会計士をこれから目指す後輩にアドバイスを! ―
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とにかく何事にもチャレンジしてほしい!
公認会計士は会計の仕事をベースに、様々な仕事を行ったり、たくさんの人とお話しできるといった魅力がある仕事です。公認会計士になってからは仕事の幅は広がり、その人次第で何でもできます。とにかくフットワークを軽くして、何事にも積極的にチャレンジしてほしい!
夢を叶える為のミライチズ
- ■ 公認会計士になるには
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公認会計士になるには、短答式試験と論文式試験に合格する必要があります。合格後は、実務経験が2年と実務補修という座学を受け、修了考査という試験に合格する必要があります。その後、内閣総理大臣の確認を受けて「公認会計士登録」となります。
- ■ 進学の道筋
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合格者の学歴としては、大学卒業者が最も多いです。大学在学中から専門学校に入り勉強していきます。公認会計士の資格は、試験に傾斜配点があり、正答率が高い問題を落としてはいけないため、みんなが解ける問題を確実に得点する必要があります。そのため、専門学校で情報を得ることが合格への近道であり、独学は少数派と考えられます。