沖縄大学
社会福祉士
生活困難者へ社会福祉の専門的知識や技術をもって相談に応じ、 問題解決に向けて援助する専門職
沖縄市社会福祉協議会
黒崎豪夫さん
- 利用者の価値観や権利を尊重し、問題解決のカウンセリングを行う
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社会福祉サービスを必要とする人にさまざまなサポートを行う仕事。仕事内容の多くは利用者とカウンセリングを行うことでサービスの情報を利用者へ提供・問題解決の調停役を務めること。利用者の価値観や権利が守られているようなサービスがなされているのか。社会福祉士は利用者とその利用者の周りを取り巻く環境を整え、ネットワークを繋げる仕事です。
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社会福祉士ってどんな仕事?
精神的・身体的・経済的なハンディキャップのあるなどの生活困難に直面している人に対して、社会福祉の専門的知識や技術をもって相談に応じ、日常生活がスムーズに営めるように援助を行ったり、困っていることが解決できるように支えたりする専門職です。
福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供します。社会福祉士の職場は多種多様で、職種名も生活相談員、生活支援員、生活指導員、児童指導員、ケースワーカー、ソーシャルワーカーなど様々です。
利用者へより良いサービスの提供を。
電話対応している黒崎さん。
利用者のお宅に訪問しに向かう黒崎さん。
- ■ 県内の社会福祉士の現状
少子高齢化の進展により児童福祉にかかる人材のニーズは低くなる一方で、介護等の高齢者福祉の人材のニーズはさらに高まると考えられ、それに伴い社会福祉士および精神保健福祉士は増加傾向にあります。有効求人倍率は高く、今後もさらなる労働需要が見込まれている介護分野ではあるものの、介護関連の資格を取った者でも、実際に介護等の業務に従事していないという現状もみられます。
- ■ こんな人にオススメ
内向的な人や、急かさずにゆっくりと話を聞ける人が向いています。援助するにあたり、自分の価値観や感情を持ち込むのではなく、社会福祉士は自分自身へのコントロールする自己覚知が必要となってきます。自己覚知とは、社会福祉援助において援助者である社会福祉士が、自らの能力、性格、個性を知り、感情、態度を意識的にコントロールすることを求められることを指します。
人の話す事に共感もでき、アドバイスも出来る。そして利用者の行動や言動に対し、どうしてそうなるのかということを考え、利用者の価値観を認めて行動できる社会福祉士が求められています。
- ■ 給与・待遇・休日
福祉関係従事者の給与・休日・待遇は各福祉施設によりさまざまである。また民間施設以外にも沖縄県や各市町村など地方公共団体での採用などもあります。
ステップUPすると
社会福祉施設等が主な職場です。また、社会福祉協議会等、医療機関、行政機関、などへのステップアップや独立型社会福祉士事務所等の個人の開業なども行うことが出来ます。
夢を叶えた人にインタビュー : 社会福祉士 : 沖縄市社会福祉協議会 黒崎豪夫さん
- ― 社会福祉士を目指したキッカケを教えて下さい ―
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施設の都合でサイクルや時間に制限をかけてしまわないような介護を目指したい!
社会福祉士に就くまでは、デイサービスに勤務していました。そこで介護の実態を目の当たりにしました。利用者の人生を受け入れられるような介護、意思疎通の難しい利用者へ施設の都合でサイクルや時間に制限をかけてしまわないような介護を目指したい!と考え、社会福祉士を目指すようになりました。
- ― 社会福祉士の一日ってどんな感じですか? ―
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利用者の家に直接訪問したりします
8:30 出社 13;00 ケース支援 利用者の家に訪問。
9:00 課内ミーティング 情報収集し、施設に戻り
12:00 昼食 データー化作業。
※午前は内勤 17:15 退社
8:30に出社をします。9;00からは社内で課ごとのミーティングを行います。午前中は社内で書類整理をします。午後からはケース支援といって利用者の家に訪問に行きます。また、銀行にお金を収めるのが困難な利用者の代わりにお金を収めに行ったりすることもあります。会社に帰るとケース支援で得た情報をデーター化する作業を行います。
- ― 社会福祉士の仕事のやり甲斐は何ですか?逆に、この仕事の厳しさも教えてください。 ―
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利用者の笑顔や前向きな言葉が一番のやりがい
利用者の笑顔や前向きな言葉を伝えられた時、とても嬉しい気持ちになります。
また、今まで無気力でおとなしかった利用者が「○○したい!」など、意欲や向上心が見られた時、一番のやりがいを感じます。
大変さでいえば・・・やはり体力ではないでしょうか。2週間で約20人の利用者のもとを訪れるますので、体力がなければ大変だと思います。また利用者に対する気遣いも大切にしなければいけません。自分の価値観や経験はあくまで参考にとどめ、利用者の価値観や権利を尊重するようにします。 - ― 将来、自分はこうありたいというキャリアプランなどありますか? ―
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将来の展望
社会福祉士としてのキャリアプランは、自分のしている支援が客観的にみて、納得出来る支援であるか?という疑問を常に持ち、これから先も利用者を支えていくことです。
それとは別で、将来的に研究機関や学校での講師などができれば良いなと思います。
- ― 社会福祉士をこれから目指す後輩にアドバイスを! ―
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実際に働いてみて自分自身が大きく変わることの出来る職業です
まずは、色んな仕事をしてみて下さい。そこから色んな人達との出会いがあります。それを経てから社会福祉士を目指すといいかもしれません。社会福祉士は就職する為の資格・職業ではないと思います。人とその人の環境に関わっていく仕事です。仕事に就くまでも、就いてからも苦労はする仕事でもあります。しかし、実際に働いてみて自分自身が大きく変わることの出来る職業でもあります。
夢を叶える為のミライチズ
- ■ 社会福祉になるには?
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社会福祉士は国家資格。受験資格を得て社会福祉士国家試験に合格しなければならない。
社会福祉士は毎年一回(例年1月下旬)行われる国家試験を受験し、合格することが必要。なお、受験するためには福祉系大学を卒業する、実務4年以上+短期養成施設など、受験資格を満たしている必要があります。
必要な資格や免許
- ■ 進学の道筋
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資格取得の近道は、福祉系の専門学校や大学に進学すること
職業に就くための進学先
沖縄国際大学 総合文化学部 人間福祉学科
沖縄大学 人文学部 福祉文化学科
琉球リハビリテーション学院 社会福祉学科
大庭学園 ソーシャルワーク専門学校 介護・社会福祉学科