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植物管理スタッフ

植物を色鮮やかに輝かせ、魅力を最大限に引き出す仕事

海洋博公園・植物管理チーム(熱帯ドリームセンター担当)

海洋博公園・植物管理チーム(熱帯ドリームセンター担当)
仲松 辰弥さん

「植物も人と同じで生きています。」

植物管理スタッフの仕事は、基本的には公園内にある植物の管理です。
植物といってもランや熱帯果樹、花木など様々な種類があります。
植物管理以外にも植物に関するイベント(展示会、教室など体験型のイベント)が多いので、イベントに合わせてちょうどその時期に植物の花や実がなるよう、年間の管理計画も重要となってきます。
植物は生き物なので、その時期に花が咲くかどうかは手入れ側の調整が必要です。そのため、植物管理スタッフは公園には欠かせない職業となります。

植物管理スタッフってどんな仕事?

主に公園に展示している植物、または展示する予定の植物の管理全般を担当します。
植物管理と一言で言っても、それぞれの植物によって特性は様々。その植物に応じた環境状況を作ってあげることが大切です。

毎日、公園内を巡回し、植物に異常はないかチェックします。病気の症状があればすぐに対処をします。枝を剪定したり、肥料を与えたり、その時々の植物の状態に合わせて臨機応変な対応が必要です。植物の細かい変化に迅速な対応が求められるので、日々の巡回、植物のチェックは欠かせません。
公園に展示する前の植物を管理するのも、植物管理スタッフの仕事です。バックヤード(一般の方は入場できない植物栽培スペース)で植物を管理し、公園に展示できる状態かを判断し、展示できるのであれば準備をします。
公園は時期ごとにイベントも盛んなので、それに合わせた植物管理も重要となります。

  • 海洋博公園・植物管理チーム(熱帯ドリームセンター担当) 仲松 辰弥

    館内の巡回で植物の状態を確認し、時には枝を剪定する。

  • 海洋博公園・植物管理チーム(熱帯ドリームセンター担当) 仲松 辰弥

    バックヤードでランの株を栽培

  • 海洋博公園・植物管理チーム(熱帯ドリームセンター担当) 仲松 辰弥

    現場での植物管理だけでなく、事務所でのとりまとめ作業も。

■ 県内業界の現状

県内でも新しい品種の作出も進んできています。
県内で作られた珍しい花・面白い品種を公園にも導入し、来観してくださる方々に県内の植物を紹介し、情報発信し県内外に広く普及していきたいというのが植物管理スタッフの思いです。
地域との連携を大事にしてネットワークに力を入れています。

■ こんな人にオススメ

デスクワークというよりも現場で作業する時間が多いので、体力はあった方がいいです。
ですが、植物が好きで興味がある方・植物を育てることが好きな方であればおすすめします。

■ 給与・待遇・休日など

勤める会社によって様々ですが、今回話を伺った熱帯ドリームセンターでは、月8~10日程休日はありますが、イベントが重なると土日の休みは厳しいことも・・・。

キャリアアップすると

植物管理のノウハウや技術を身に付け、才能を活かして個人で園芸や造園会社を起業することも可能。
海洋博公園は部署の異動もあります。植物の担当だけに限らず、様々な部署に配属し、いろんなノウハウを身に付けることが出来ます。

夢を叶えた人にインタビュー : 植物管理スタッフ : 海洋博公園・植物管理チーム(熱帯ドリームセンター担当) 仲松 辰弥さん

海洋博公園・植物管理チーム(熱帯ドリームセンター担当) 仲松 辰弥

― 植物管理スタッフを目指したキッカケを教えて下さい ―

家族の影響が大きいです
元々昆虫や植物などが好きだったこともありますが、一番影響を受けたのは父親ですね。父がラン温室を自宅に作り、ラン栽培をしていました。特別ランが好きというわけではなかったのですが、小さい頃から、父のランの植え替え作業・栽培のお手伝いをしていたこともあり、栽培の仕方が自然と身に付いていました。
また、両親がガーデニング好き・植物に身近に囲まれていたこともあり、植物があると落ち着きますね。ということで、必然的に植物に携わる仕事を意識するようになりました。
高校は普通高校でしたが、生物が好きで、進学する時に植物なら農学部かなと思ったので、大学では農学部に進学しました。

― 植物管理スタッフの一日ってどんな感じですか? ―

主に展示している植物の管理とこれから展示する植物の管理
まず朝一番に館内の巡回をします。一巡すると事務所に戻り、作業内容の確認やとりまとめ等事務的作業をします。毎週月曜日に一週間の作業内容を割り振りしていくので、巡回しながら作業の進み具合をチェックすることも重要ですね。不具合があれば、直接その場で対処することもあります。
午前中は、基本的に館内巡回と事務作業を主にしています。午後は館内に展示する前の植物を管理しているバックヤードで植物の開花状況のチェックが主です。花が開きそうなものはすぐ展示できる様に準備も必要になります。あとは、イベントが控えている場合は、イベントの準備・設営もしていきます。

閉館後に巡回もします。まずお客様に声掛けをしながら、戸締りをして回り、植物の状態も確認します。午前中には元気だった花が、午後には調子が悪くなっていることもあります。天気の状態に合わせて臨機応変に対応していきます。

海洋博公園・植物管理チーム(熱帯ドリームセンター担当) 仲松 辰弥

― 植物管理スタッフの仕事のやり甲斐は何ですか?逆に、この仕事の厳しさも教えてください。 ―

珍しい植物の栽培管理の成功、お客様からの喜びの声がやりがいに!
熱帯性の珍しい植物を外国から導入し、現地よりキレイに花を咲かそうと色々工夫して栽培管理していくのですが、実際現地とは条件が異なる部分がある為、うまく栽培できない時もあります。
しかし、この様な貴重な植物を上手く栽培管理し開花させ、それを見たお客様に喜んでもらえた時にやってて本当に良かったなと感じます。またイベント・展示会の際に、展示された珍しい花に関心を持ってもらえることもすごく嬉しいです。
また、台風や想定外の自然災害で思うようにいかないこともあるので、思い通りにうまくいった時の喜びは尚大きいですね。

― 将来、自分はこうありたいというキャリアプランなどありますか? ―

お客様に喜んでもらい、珍しい植物を発信していきたい。
うちの公園から、珍しい植物を県内外に普及していきたいです。

その為には、積極的に海外とも情報交換しながら珍しい植物を導入し、様々な展示会や教室会などのイベントも開催すること。また、お客様に楽しんでもらえるよう魅せ方を工夫し、来館されるお客様に喜んでもらうことが必要かと思います。

海洋博公園・植物管理チーム(熱帯ドリームセンター担当) 仲松 辰弥

― 植物管理スタッフをこれから目指す後輩にアドバイスを! ―

人にも植物にも「目配り、気配り、思いやり」を大切に
植物は人間と違い、どう感じているのか分からないので、私は常に「目配り、気配り、思いやり」をモットーに仕事をしています。
人も植物も同じですね。作業スタッフの体調管理も大切なので、スタッフ同士にも気を配っています。そういった気持ちをみなさんにも大切にしてほしいです。

夢を叶える為のミライチズ

■ 植物管理スタッフになるには

特に必要な資格はありませんが、現場作業をするにあたり、大きい木を切るためにチェーンソーや、芝を刈るために草刈り機を使用するので、作業するにあたっての機械を扱う資格があると有利になるかもしれません。
テーマパークの植物管理スタッフになるには、学歴などの制限もあまりないが、植物や生物に関する基本的知識があるといいので、農学を学んでいると近道になります。