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JOB Introduction  Professional people キミにピッタリの職業をさがそう!

酒造メーカー

泡盛製造のプロフェッショナル

瑞泉酒造

瑞泉酒造
池原呂桜良さん

たくさんの人においしいお酒を提供したい

お酒を製造するうえで味の決め手となるのが「麹(こうじ)」です。麹は微生物を繁殖させたものなので、小さなことにも目を向けられることが必要です。また、お酒が好きな人は楽しみながら仕事ができるでしょう。新商品を作るので、新しいことに挑戦しながら、自分の作った商品を形として残すことができるので、とても楽しく、やりがいのある仕事だと感じています。

酒造メーカーってどんな仕事?

泡盛の製造は、原材料となるお米を糠を完全に除くように洗米し、水分を吸収させるため水に浸します。その後、お米を蒸していく蒸米や麹を作っていく製麹をしていきます。次に、麹に水や酵母を加えていきもろみを仕込んでいきます。こうした工程の後に、熟成もろみを蒸留機に移し、蒸留させていきます。このような過程を経てできた泡盛の原酒を熟成させていきます。
この一連の流れすべてに携わります。沖縄の伝統的なお酒である泡盛を一から作ることができる素敵なお仕事です。

  • 瑞泉酒造 池原呂桜良

    温度の管理を手で触りながら確認していきます。夏場は、気温が高くもろみの温度も上がりやすいので注意が必要です。

  • 瑞泉酒造 池原呂桜良

    もろみをすくって、香りのチェックを行います。

  • 瑞泉酒造 池原呂桜良

    原料となるお米が流れて来るところを監視する作業です。品質を守り続けるために、細かいことも徹底します。

■ 沖縄県の酒造メーカーの現状

以前、沖縄ブームがあった際には、沖縄のモノすべてに人気がありました。そのブームの影響もあって、泡盛の出荷も大幅に増加していましたが、その時期に比べると規模は小さくなっているようです。しかし、現在では年々回復している傾向はあります。

■ こんな人にオススメ!

地道なことをずっと継続できる人にオススメです。仕事内容は派手とはいえないですし、日々同じ作業の繰り返しでもあります。そのため、忍耐強く継続できる人物像が求められます。
また、細かいことにも気配りできる人に向いています。お酒の製造では微妙な変化を感じていかなければならないので、小さな違和感を察知できることが重要です。
体を使うことも多いので、体力もあり体調管理をしっかりできる人であることも大切です。

■ 給与・待遇・休日など

日曜・祝祭日は休みです。しかしながら、仕事上、もろみ(微生物)を使用しているため、何かあった場合、いつでも向かえるような心構えが必要です。とはいえ、基本的に休みはきちっと取ることができます。給与は、入社当初は少し低いかもしれません。

ステップアップすると

お酒の製造に関して、分析と現場作業のデータを持つことと、その経験が業務上で役に立ちます。お酒の作り方に関して方向性を定められるようにもなります。だけれども、自身でできる範囲が広がるとともに、責任も大きくなります。

夢を叶えた人にインタビュー : 酒造メーカー : 瑞泉酒造 池原呂桜良さん

瑞泉酒造 池原呂桜良

― 酒造メーカーを目指したキッカケを教えて下さい ―

ドキュメンタリー番組に触発されて
専門学校に通っていたときに、テレビで発酵食品の培養についてのドキュメンタリー番組をやっていて、強く興味を抱きました。専門学校では、微生物についての研究をしていたので、自分の強みを生かすことのできる職業だと感じました。
また、そのような関心を持つとともに、泡盛の製造は沖縄の伝統的な産業でもあるため、地域に貢献できると思いました。お酒作りのお仕事自体もかっこいいなと思っていたこともキッカケの一つです。

― 酒造メーカーの一日ってどんな感じですか? ―

日によって変わるスケジュール
朝は9時前に出社し、メールの確認をします。業務は日によって様々ですが、現場のときはすぐに着替えて工場に入り作業をします。現場でないときは、試験室で新商品のアイデアを考えたり、サンプル品を作ってみたり、品質の管理の分析をしています。お昼の12時ごろから13時まで休憩し、その後仕事に戻ります。会社を出るのは、だいたい18時ごろになります。

瑞泉酒造 池原呂桜良

― 酒造メーカーの仕事のやり甲斐は何ですか?逆に、この仕事の厳しさも教えてください。 ―

お客様に喜んでもらえる商品を造る
やりがいを感じるのは、お客様から「おいしい」という言葉をいただいた時ですね。また、チャレンジしたことが成功したときは嬉しいです。新商品を開発できた際の達成感は大きいです。
大変さとしては、麹に使用される微生物は生き物ですので、毎日同じようにいくとは限りません。そのため、普段通りの水準にするため、様々な工夫を施したりしていきます。また、体力には自信があったのですが、実際に働いていると体力面でしんどいなと感じることもあります。

― 将来、自分はこうありたいというキャリアプランなどありますか? ―

伝統の維持と革新
変わらないモノを作り続けることと、新しく望まれる新商品を作ることです。泡盛は工夫次第でいろいろと作れます。私が作った新しい商品で、インパクトのある商品を作り上げたいです。また、新しいモノを作る一方で、伝統的な商品がないがしろにされてはいけないので、変わってはならないモノを守っていくことも大切だと思います。

瑞泉酒造 池原呂桜良

― 酒造メーカーをこれから目指す後輩にアドバイスを! ―

何事も前向きに!
頑張る意欲を前面に打ち出してほしいです。自分から動きだし、行動的な人間になってもらいたいです。自分から動いて成長していく人には、もっと吸収してもらいたいと思うので、先輩に対しても恐縮せずにガツガツと動いて下さい!

夢を叶える為のミライチズ

■ 蔵人になるには

この職種になるにはいろいろな選択肢はありますが、生物の知識を持つことが必要です。沖縄県では、泡盛に関連する内容の研究発表の場がありますが、生物の勉強をしていないと理解することが難しいようです。
近年では、専門学校や大学、高専の卒業生が増えてきています。生物に関しての専門的な知識が武器となります。必要な免許や資格はないですが、毒物劇物取扱責任者、危険物取扱、バイオ技術者認定試験といった、製造に関わる資格を持つことは働くうえで強みになります。